最近、友人達から『サーフ高くなってない?』という話をよく聞きますが、正直上がってます。
ご時世が物価高なので、これはサーフに限ったことではありませんが、今日は相場データと背景のファクトをもとに、わかりやすく整理してみます。

今の相場感(ざっくり結論)
国内中古の平均価格
直近の相場ページだと平均210.4万円(前月比+6.5万円)という表示。
上方向にじわっと動いています。
185系(RZN185W)に絞った実例
ポータルで平均221.6万円、81〜680万円のレンジという出方。
良個体やカスタム込みで上振れも。
海外向け価格の肌感
対米港C&F試算付きの在庫を見ると、1万〜2万3千ドル台の提示が普通に並ぶ。
円安換算だと国内相場と”睨み合う”水準です。

つまり、国内の見える相場が上がり気味で、海外の買い気(輸出価格)も強い。
この二つが噛み合って、185サーフの『底値』がじわりじわり上がっているーーそんな構図です
なぜ上がる?5つの要因をデータで押さえる
海外需要(25年ルールの解禁組が順次増える)
アメリカは製造後25年で連邦基準の適合免除、輸入がグッと楽になるルールがあります。
185サーフは年ごとに対象年式が解禁され、海外の買いが定期に入る。
これは構造的に効く要因。
円安ドーピング(円ベースの”輸出採算”が良すぎる)
2024年以降の弱い円は、日本から見た輸出価格を押し上げやすい。
輸出全体の金額押し上げ要因としても度々指摘されている。
円安→輸出高→国内在庫が流出しやすい→国内相場も上向きの連鎖。
”日本車中古”の輸出台数そのものが過去最高圏
2024年の日本の中古車輸出台数は、157万台で過去最高とのまとめも。
パイが膨らめば、人気SUVの玉はますます海外へ。
結果、国内の良個体が希少化します。
国内でもSUV・クロカンの再評価(4Runner人気の裏返し)
兄弟車の4Runner人気に引っ張られて、3rdgen(=185サーフ相当)の評価が再燃。
レストア・再塗装された出物の流通が増えた反面、サビ隠し個体も混じるので要注意、という現場感も出ています。
需給タイト&情報発信の増加
買取系の現場記事でも、2023年秋→2024年春にかけての上昇が指摘され、半年で+15〜30万円の売却アップに触れる記述もあり。
相場情報の可視化とSNS拡散で”欲しい人”が増えやすい環境も一因になっている。
グレード別・距離別の”狙われやすい玉”
- 2.7ガソリン(RZN):扱いやすく、北米でも人気。10〜20年スパンで整備できるの素性の良さが評価され、輸出在庫で強気価格が並ぶ傾向。
- 3.4ガソリン(VZN)/3.0ディーゼル(KZN):希少・高年式・低走行・ノーマル度が高いほどプレミア付き。
”高騰化”はこの先も続くの?
短期は円相場と米国側の輸入環境(25年ルール対象の広がり)次第。
中期では、良個体NO希少化が続く限り、”底値”は下がりにくいと見ています。
もちろん、世界の景気や為替が反転すれば一服は有り得ますが、185サーフの”欲しい層”が国境をまたいで存在する以上、希少・良質な個体は強い。
まとめ:データで見ると”理由はシンプル”

- 国内平均価格は上向き(前月比プラス)
- 25年ルールで北米の買いが年式ごとに増える設計
- 円安×中古車輸出の過去最高圏で”外から”も引っ張られる。
- 兄弟車(4Runner)人気&レストア流通で”見栄えの良い個体”にプレミア。
だから、185サーフは今も、そして当面は強い。
買うなら”状態の良さ”で妥協しない。
売るなら”タイミングと記録”で勝負。
この二本立てが、今の高騰相場を生き抜くコツだと考えています。
それでは、今回はこの辺で。
ほな、また。

コメント